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クルピ采配ズバリ!C大阪が清水を下してACL出場権争い“残留”

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Text alert@金鳥スタ

 「健闘した1年」では終わらない、終わらせない。負けた方がACL出場権争いから脱落となる5、6位対決。ともに前節で黒星を喫していたチーム同士の対決を制したのはセレッソ大阪だった。

 立ち上がりから主導権を握った。高いボールポゼッションで清水の守備陣にプレッシャーを掛けて最終ラインを押し下げ、バイタルエリアを自在に使った。遅れて寄せてくると見るとサイドに開いてクロスを上げ、相手ゴールに襲いかかった。

 だが、ゴールが遠い。第25節の新潟戦で2得点したのを最後に、ここ3試合は無得点。自信を失いかけていた選手にクルピ監督が掛けた言葉は「内容は悪くない。最後までACL出場を信じてやっていこう」というものだった。

 指揮官の鼓舞にイレブンが応えたのは後半37分だ。出場停止のアドリアーノの代わりに先発した小松塁が、カウンターのチャンスからJ1初ゴールを決め、1-0。これが決勝点となり、勝ち点45で並ぶ清水を下して貴重な勝ち点3を奪った。

 「前節は(首位の)名古屋に悔しい負け方をしたうえに、(2位の)鹿島と(3位の)ガンバ大阪も負けたので余計に悔しさが募った。今日の勝利はACL出場権獲得へ、大きなモチベーションになる」とクルピ監督。これで金鳥スタジアムでは負けなしの4勝2分。C大阪がアジアへの道を手繰り寄せられる位置にとどまった。

(取材・文 矢内由美子)

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