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[選手権]瀬戸内、夏冬連覇へ王手!:広島

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[11.6 全国高校選手権広島大会準決勝 瀬戸内 2-0 広島工]

 第89回全国高校サッカー選手権広島県大会は6日、準決勝を行った。今夏の全国総体に初出場した瀬戸内と19年ぶりの全国を目指す広島工との一戦は瀬戸内が2-0で勝った。

 伝統校・広島工対新興勢力の一戦となったこの試合。総体予選を初めて制し、創部初の全国大会出場を果たした瀬戸内は、準々決勝で連覇を狙う広島観音を下し、波に乗っている。だが、エースストライカーの藤岡駿也、DF篠原成紀ら主軸を怪我で欠き、さらに疲労も重なって、立ち上がりは全体的に動きが重く、思うように試合が運べない展開が続いた。

 停滞した雰囲気が漂っていたが、29分、左サイドのスローインからリターンボールを受けたDF神田卓弥のクロスを、ファーサイドでMF米沢健吾がダイビングヘッドであわせ、先制に成功する。だが、これでもエンジンがかからず、その後もパスミスや攻め急ぎで、いつものしっかりとボールを運ぶサッカーが出来ない。それでも後半16分には、FW松尾省吾からのパスを受けた交代出場のFW手島翔吾が追加点を挙げ、2-0で決勝への切符は手にすることが出来た。

「スピード感に欠けていた。特に前半はてこずってしまった。本当に有料試合としては申し訳ない試合をしてしまった」と試合後、安藤正晴監督は反省しきりだったが、「でも、思うようにいかない展開になっても、選手たちはカリカリせずに戦い抜いてくれた。80分間あわてることなく、2点を取って勝利したことは大きい」と、しっかりと結果を残した選手たちの成長に目を細めた。

 決勝の相手は広島皆実。今年は公式戦で2勝2分けと負けなしのライバルに対し、全国を経験してさらに成長した姿を見せるべく、来るべきときを待つ。

[写真]前半29分、瀬戸内MF米沢が先制ゴール
(取材・文 安藤隆人)

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