beacon

闘莉王が“FW”で戦列復帰。「多少でもチームの力になろうと思って」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.7 J1第29節 鹿島1-0名古屋 カシマ]

 右太腿肉離れで離脱していた名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王が、2試合ぶりに戦列復帰を果たした。0-1の後半31分に“FW”として投入され、FWケネディのすぐ下、1・5列目の位置に構えた。ロスタイムを含めて約18分の出場ながら空中戦とポストプレーで力を発揮し、チャンスを作り続けた。

 闘莉王は「足はまだ全然(本調子ではない)。試合に出られるような状態じゃない。多少でもチームの力になろうと思って入ったけど……」と強行出場したことを明かした。本人は謙遜気味だったが、闘莉王が入って確実に攻撃の厚みが増した。CBとボランチの間に入ったり、ケネディの下に構えてパスやクロスを入れるなど起点になる役目もこなした。

 次節14日はホームに大宮を迎える。「下を向くような試合内容じゃない。ちゃんと治してもっとチームの力になれるようになりたい。次まで1週間あるんで、しっかりコンディションを整えたい」と闘莉王は先発復帰に向けて意気込む。今度は本職のCBで先発し、チームの勝利に貢献したい尾もがある。闘将の足は満身創痍だが、身を粉にして戦い、名古屋を初のリーグ制覇に導く。

[写真]名古屋DF闘莉王

(取材・文 近藤安弘)

TOP