第89回全国高校サッカー選手権神奈川県大会決勝が14日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行われ、座間が初優勝を果たした。

　3年ぶりの全国大会出場を目指す日大藤沢との決勝。神奈川新聞によると、座間は前半18分に梅田のクロスから2年生MF中川が決めて先制に成功する。だが日大藤沢は前半終了間際、右ロングスローを田勢が頭でつなぎ、最後は2年生MF中田が渾身の同点ヘッドをたたき込んだ。

　ともに全国への思いをぶつけ合った試合は80分間、そして延長戦の20分間でも1-1のまま決着がつかずPK戦へ突入。このPK戦でGK宇佐美主将が2本を止める活躍を見せた座間が4-3で制し、創部39年目での初優勝を果たした。

　神奈川県から公立校が全国大会へ出場するのは97年の逗葉以来13年ぶり。座間の内田監督は「子どもたちに助けられた。すごいんだなって、あらためて感じた。頼もしい」と語り、宇佐美主将は「全国ベスト8。そこを目標にやっていきたい」と力を込めた。

【神奈川】
[決勝]
座間 1-1(PK4-3)日大藤沢

[写真]優勝した座間

(文　吉田太郎)

---

【特設】高校選手権2010