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[選手権]西武台、武南との強豪対決制す:埼玉

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[11.14 全国高校選手権埼玉県大会準決勝 西武台 3-2 武南 NACK]

 第89回全国高校サッカー選手権埼玉県大会は14日、準決勝を行った。今夏の全国高校総体4強の西武台と名門・武南との強豪対決は西武台が3-2で制した。西武台は21日の決勝(埼玉ス)で正智深谷と戦う。

 2連覇を目指す西武台と4年ぶり15回目の全国を目指す武南との優勝候補同士の一戦は、キックオフ直後から点を取り合う展開となった。試合開始56秒、西武台はMF中村聡一朗(3年)の左CKをニアサイドへ飛び込んだCB山崎健吾(3年)が頭でゴール右隅へと流し込む。

 ファーストCKで失点してしまった武南だが、すぐさま同点に追いつく。4分、フィジカルの強さを生かして右サイドからPAへ切れ込んだエースFW河野直登(3年)が、左足シュートをゴール左隅へ突き刺して同点に追いついた。効果的なサイド攻撃を見せる西武台に対して、武南も技術の高い中盤を軸に対抗。西武台は最大の武器であるファーストディフェンスの鋭さをやや欠き、試合を支配するまでに至らない。ただ武南も細かなミスが出て相手に差をつけることができなかった。

 迎えた後半、西武台のエースストライカー、FW清水慎太郎(3年)が魅せる。まずは10分、相手のヘディングしたボールがDFラインの後方に落ちるといち早く反応。そのまま力強く前進すると、GKの右横を射抜く勝ち越しゴールを決めた。

 ただ武南も勝利への執念を魅せる。15分、右クロスのこぼれ球を中央へ折り返すとDF田代雅也(2年)がヘディングシュート。これはクロスバーを叩いたが、跳ね返りをDF大西祐輝(3年)が身体ごと押し込み、再び同点に追いついた。
 それでも西武台は20分、左サイドえぐったMF阿部祐希(3年)の折り返しを清水が右足ダイレクトでゴールへ押し込み決勝ゴール。武南はMF橋本開(3年)の飛び出しや技巧派MF谷口貴哉(2年)のドリブルシュートなどでゴールを襲うが、GK小澤章人を中心に守る西武台からあと1点が奪えず、3-2で勝った西武台が連覇へ王手をかけた。

(文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2010

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