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[選手権]正智深谷、目黒先制ループなどで全国王手:埼玉

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[11.14 全国高校選手権埼玉県大会準決勝 埼玉栄 0-3 正智深谷 NACK]

 第89回全国高校サッカー選手権埼玉県大会は14日、準決勝を行った。悲願の初優勝を狙う正智深谷と3年ぶりの優勝を目指す埼玉栄との一戦は3-0で正智深谷が快勝。正智深谷は21日、初の全国大会出場をかけて西武台と戦う。

 エースの先制ゴールがチームを全国へと近づけた。正智深谷は前半5分、相手GKのパスを右サイドでカットしたFW目黒航平(3年)がドリブルでPAへ切れ込み、GKの頭上を射抜く芸術的な左足ループ。先制に成功すると、その後も個人技とスピードを生かした攻撃で埼玉栄を追い込む。前半35分にはMF高橋竜之介(2年)のラストパスを受けたFW野中来人(2年)がクロスバー直撃の右足シュート。37分にはPAでDFを背負ってボールを受けた目黒が反転でディフェンスを外し、決定的なシュートへ持ち込んだ。

 埼玉栄はSB土屋良太主将(3年)のオーバーラップやゲームメーカーのMF関口拓人(2年)らを中心に反撃。ただPAまではボールを運ぶものの、ゴールが遠い。逆に主力の出場停止を感じさせないサッカーで試合を押し続けた正智深谷は後半34分、左サイドをショートパスで崩すと途中出場のMF落合翔平(2年)の折り返しを中央へ詰めたFW立花豪がダイレクトでゴールへと押し込み2-0。勝負の行方を大きく自らへと傾けると、40分にも攻めるしかない埼玉栄の背後を取る。立花からのスルーパスを受けた落合が左足でゴールへとねじ込み、3-0で勝利。全国へあと1勝に迫った。

(文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2010

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