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[選手権]有力校主将に聞く「冬の日本一決定戦」:流通経済大柏DF増田繁人主将

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 第89回全国高校サッカー選手権は予選大会真っ最中。昨年度の全国高校選手権、そして今年の全国各大会で好成績を残した有力校の主将から選手権へ向けたチームの状態、意気込みを聞いた。第8回は今年の全日本ユース(U-18)選手権で8強へ進出した流通経済大柏(千葉)のDF増田繁人主将(3年)。(※コメントは9月)

―圧倒的な運動量は今年もチームの武器。
「チームのコンセプトとして『追わなきゃ、ただの人』と言われている。(高円宮杯の浦和ユース戦では)前半から追おうと言っていたけど剥がされて追い疲れてしまった。後半は引いて守ることにした。でも相手(の運動量)が落ちてこなかったですね」

―対外試合ではなくBチームとの練習試合でチーム力を高めてきた
「(Bチームとの紅白戦では)みんな負けん気が強いし、15分ハーフで時間が短いのでプレスも早くて前からガツガツ来る。(流経では)Jではない厳しさを教えて頂いている」

―個人的にはグランパスの練習参加など経験したが
「将来、プロの世界、高校にはない大人のサッカーをやってみたいというのはあります。でもサテライトの人とやったけど、たまたまかもしれませんけれど、練習が調整のようで・・・・・・。それが物足りなく感じました。高校終わってからの4年間はまだ伸びる時期。学生サッカーの厳しい環境でまだまだ自分を追い詰めたい」

―全国総体で学んだことは?
「インターハイで感じたのは精神力の大事さ。力だけではトーナメントでは勝てない。県で負けていないイチフナが優勝したのは悔しいです」

―日本一の前に千葉大会を突破するのも難しいが?
「イチフナとの対戦には因縁があります。今年は負けていないけれど、(高円宮杯では)かなり手ごわい相手になっていた。でも(高円宮杯で)勝負のところで勝ち切ったのはうれしい。自分たちはこれまで肝心な試合を落としている。まだ大きな試合で勝てるチームにはなっていない。でもあの試合は次のステップへつながるきっかけになった」

[流通経済大柏の主要大会成績]
09年度高校選手権:千葉県大会4強
10年度高校総体:全国3回戦敗退
10年度全日本ユース選手権:全国8強

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2010

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