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浦和はG大阪に敗れ3位以内が消滅

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[11.20 J1第31節 浦和0-2G大阪 埼玉]

 浦和レッズはACL出場権が得られる3位以内が消滅した。3位G大阪に0-2で敗れ、勝ち点は45のまま。G大阪との差が11に開いたため、残り3試合では逆転できなくなった。

 浦和はボランチにMF柏木陽介が復帰。これがプラスとなったのか、前半は浦和が運動量、積極的なプレスでG大阪のパス回しを寸断し主導権を握った。前半22分にはMFポンテの浮き球パスにFWエジミウソンが反応してシュートするが、GKにセーブされる。同30分にはMF高橋峻希が右足でシュート。これはバーに弾かれたが、浦和が多くのチャンスを作った。

 だが、前半36分に高橋が負傷交代。これが影響し、後半は自力で勝るG大阪に主導権を奪われた。後半8分にスルーパスからMF遠藤保仁に先制点を決められ、同38分にはセットプレーからFWルーカスに2点目を入れられ万事休した。

 これでG大阪とは2008年以降の公式戦で2分け6敗とまた勝てなかった。浦和によるとフォルカー・フィンケ監督は「前半の内容に関しては、本当にチームを褒めたたえなくてはいけないと思います。私たちが圧倒していました。ただ、唯一批判することは、得点を決めることができませんでした。あれだけの得点チャンスを作り出していたわけですから……」と決定力不足を嘆いた。

 一部報道によると、指揮官はクラブ側と来季のビジョンを共有できないと発言し、退任を示唆したとされているが、会見では「ここで詳細にお答えするつもりはありません」と多くを語らなかった。クラブによると、柱谷幸一GMは「監督人事については、今、話し合っているところです」と話したという。発言からは今季限りで退任させる可能性もありそうだ。

 いずれにせよリーグ戦の3位以内が消滅したため、残されたタイトルである天皇杯に全力を尽くさなければならない。12月25日には天皇杯準々決勝で、再びG大阪と激突する。リベンジしてタイトル獲得につなげたい。

(文 近藤安弘)

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