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C大阪が横浜FMの“挑戦”退け4位をキープ

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[11.20 J1第31節 C大阪2-0横浜FM 金鳥スタ]
 セレッソ大阪横浜F・マリノスに2-0の完封勝利を収め、4位の座をキープした。ACL出場権獲得へ、わずかな可能性にかけて“挑戦”してきた相手を退け、強さを見せつけた。
 C大阪は17日に行われた天皇杯4回戦・鹿島戦で1-2の敗戦を喫し、ACL出場権獲得のためにはリーグ戦で3位以内に入るしかなくなった。最近の公式戦では6試合で1勝2分け3敗と波に乗れていないが、大事な試合で役者が結果を残した。
 先制点を演出したのはMF乾貴士だ。前半25分、乾の右クロスが絶妙な場所へ流れ、ゴールへ向かって走りこんだ相手DFのオウンゴールを誘い先制に成功した。その後は、2試合連続ゴール中のFWアドリアーノが見せ場を連発。同32分には左クロスにアドリアーノが合わせてゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定。惜しくもゴールはならなかったが、C大阪が終始ゲームを支配した。
 後半もC大阪がペースを握るが、追加点が奪えずにもどかしい時間が続く。そんな中、試合を決定付けたのがMF家長昭博だった。後半17分にPA手前左で家長がトラップからワンタッチでDF2枚を難なく交わし、左足を一閃。ボールは右ポストに当たり、跳ね返りがネットへ突き刺さった。前節の山形戦(3-3)に続く家長の2戦連続弾でC大阪がさらに主導権を握った。
 その後、横浜FMも途中出場の17歳FW小野裕二を起点に攻め込むが1点が遠い。残り時間もDF茂庭照幸らを中心に守りぬいたC大阪が2-0の完封勝利を収めた。
 2戦連続のゴールを決めた家長は、試合後のテレビインタビューで「勝てて良かったです」と話しながらも、自身の出来については「まだまだ、もっと頑張らないといけない」と貪欲に語った。
 C大阪は次節の相手が5位川崎FとACL争いのライバルとの対決が続く。ラスト3試合へ向けてアドリアーノの復調に加え、家長の調子も上向きと好材料が増えてきた。この白星を弾みに残り試合に勝ち続け、3位G大阪を追撃する。
(文 片岡涼)

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