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退団決定のポンテ2ゴール、浦和が横浜FMに4発快勝

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[11.23 J1第32節 横浜FM 1-4 浦和 日産ス]

 3選手で4発! 浦和レッズの外国人トリオが大爆発した。横浜F・マリノスと対戦した浦和は前半3分、MF柏木陽介の右CKがPA外へこぼれてきたところに反応したMFポンテが右足を一閃。コントロールしたシュートをゴール右隅へと突き刺した。ポンテはさらに44分にも右足シュートを決めてリードを広げる。

 06年のリーグ戦初制覇、07年のAFCチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、07年にはリーグMVPにも選出されたチームの功労者・ポンテは、19日に契約満了による今シーズン限りでの退団が発表されたばかり。5年半在籍した浦和から退団することについてはクラブを通して「残念ながら、レッズを去ることになりましたが、レッズへの思いは、いつまでも僕の心の中に刻まれ続けると思います。今シーズン、リーグ戦は残り4試合、そして天皇杯がありますが、最後にみんなで笑って終われるように全力を尽くして戦います」とコメントしていたが、この日はその思いをぶつけるような2発でチームを力強く牽引した。

 同じ“助っ人外国人選手”の活躍に刺激を受けたのか、浦和は1点差で迎えた後半5分にMFサヌ、8分には得点ランキング2位のFWエジミウソンが加点し、4-1で快勝。外国人トリオの活躍で2試合ぶりの勝利を飾った。

 すでにリーグ戦で4位以内に入る可能性は途絶えたが、チームは天皇杯制覇とAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得へ意欲を燃やしている。フォルカー・フィンケ監督は試合後のインタビューで「天皇杯が大きな目標。(複数のけが人たちも戻り)今より多くのオプションがある」。退団決定後も変わらぬプレーでチームを支える背番号10を気持ちよく送り出すためにも、浦和はリーグ戦で勢いをつけて「目標」の天皇杯へ臨む。

(文 吉田太郎)

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