beacon

優勝が決まっても連敗しない強さ、名古屋がチャンピオン対決制す

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.27 J1第33節 磐田1-2名古屋 ヤマハ]

 負けるわけにはいかなかった。初のリーグ優勝を果たした名古屋グランパスはアウェーで磐田に2-1で勝利し、今季初の連敗を逃れた。

 優勝決定直後の試合となった前節のF東京戦は0-1の敗戦。「前節、優勝を決めたあとにホームで負けた。今年は連敗がなかったので、絶対に勝ちたかった」。そう語ったFW小川佳純の渾身のキックが試合を動かした。

 前半11分、ゴール正面やや左の位置で獲得したFKのチャンス。DF三都主アレサンドロがボールをまたいでフェイントをかけると、小川が右足を振り抜き、ゴール左上へ突き刺した。

 小川の今季2得点目となる先制点で勢い付いた。前半16分にはFKのこぼれ球を三都主がつなぎ、FW玉田圭司が左足でシュート。DFに当たってコースが変わったシュートに、GK川口能活も反応し切れなかった。

 玉田の2試合ぶりとなる今季13点目で前半を2-0で折り返すと、後半は磐田の反撃に遭い、後半35分に1点を返されたが、そのまま2-1で逃げ切り勝ち。リーグ王者とナビスコ杯王者が激突したチャンピオン対決を制した。

 ストイコビッチ監督は試合後のインタビューで「試合内容には満足している。前節、F東京に負けたが、選手が良いリアクションを見せてくれた」と納得の表情だった。今季8敗しているが、敗戦直後の試合はこれで8戦8勝。王者らしい反発力を見せた。

 12月4日の最終節はホーム広島戦。小川は「もう1試合、ホームで残っている。いい試合をして、勝って終わりたい」と、有終の美となる勝利を誓っていた。

(文 西山紘平)

TOP