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G大阪が126日ぶりの無得点…4年連続ACL出場へ思わぬ足踏み

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[11.27 J1第33節 G大阪0-2横浜FM 万博]

 3連勝で4年連続ACL出場に王手をかけた2位ガンバ大阪はホームで横浜FMに0-2の敗戦を喫した。勝てば自力で3位以内が確定する状況だったが、思わぬ足踏み。ただ、5位清水も敗れたため、明日28日に湘南と対戦する4位C大阪が負ければ、その時点で3位以内が決まる。たとえC大阪が明日勝っても、12月4日の最終節・清水戦に勝てば、自力でのACL出場権獲得となる。

 ここまで天皇杯を含めて公式戦4連勝中。その4試合で10得点と好調ぶりを見せていた攻撃陣が、この日は鳴りを潜めた。今季の横浜FMとは相性が悪く、7月24日の横浜FM戦(0-1)に続く零封負け。その試合以来となる126日ぶりの無得点に終わった。

 前半3分、右サイドを崩され、MF中村俊輔に先制点を奪われる。さらに同14分にはセットプレーからFW渡邉千真に飛び込まれ、再び失点。立ち上がり早々に2点のリードを奪われた。前半のシュート数はわずか4本。リズムをつくれないまま終わった。

 後半開始と同時にMF二川孝広とFWイ・グノに代わり、前節で決勝ゴールを決めたMF佐々木勇人とFWルーカスを投入。まずは1点を狙いにいった。

 後半3分、15分とルーカスが立て続けに強烈なミドルシュートを打ったが、いずれもGK飯倉大樹が好セーブ。同20分にはMF遠藤保仁から中央に送られたボールをルーカスがスルーし、FW宇佐美貴史がこの日最大の決定機を迎えたが、ヘディングシュートは枠を外れた。

 後半28分には最後の交代枠を使い、MF明神智和に代えてFW平井将生をピッチへ送り込むが、見せ場のないまま試合終了を迎えてしまった。

 サポーターが見守るホーム最終戦でACL出場権を獲得したいところだったが、まさかの敗戦。試合後のインタビューで西野朗監督は「緊張はないと思うが、動きが非常に堅かった。後半からアップテンポになったが、前半からあれをやっていかないといけない」と振り返った。

 試合後には、今季限りでの退団が発表されたルーカスの退団セレモニーも行われた。ルーカスはサポーターに向かって「来日して7年ですが、G大阪での3年間は本当にいい思い出でいっぱいです。ありがとうございました」と、涙を流しながら挨拶していた。

 08年度のACL、天皇杯、09年度の天皇杯連覇というタイトル獲得に貢献してきた助っ人FWの花道を飾るためにも、今季最後のタイトルとなる天皇杯で史上初の3連覇を達成できるか。そのためにもまずは最終節の清水戦。しっかり勝ってACL出場権を確保し、天皇杯につなげたい。

(文 片岡涼)

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