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広島は大崎のホーム2戦連発弾で“天敵”から初勝利

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[11.27 J1第33節 広島1-0仙台 広島ビ]

 サンフレッチェ広島はMF大崎淳矢のホーム2戦連発となる劇的弾で、過去リーグ戦で3分3敗と勝利のなかった仙台に1-0で競り勝った。

 前節の清水戦に1-2で敗れ、5位以下が確定し、2年連続ACL出場の可能性は消滅した。それでもGK西川周作が「今シーズンで去る5選手のために勝ちたかったからモチベーションは高かった」と振り返った通り、この日今季限りでの契約満了が発表されたGK下田崇、DFストヤノフら5人のためにもホーム最終戦で勝利を飾ろうと、チームは一丸となっていた。

 前半9分、右サイドから中央へ切れ込んでいったMFミキッチが左足で強烈なシュートを放つが、クロスバーに弾かれる。こぼれ球をFW佐藤寿人が拾い、最後はMF高萩洋次郎がシュートを狙ったが、今度はクロスバーの上へ外れた。

 前半33分には最近10試合で10得点と絶好調のFW李忠成が高萩のスルーパスに抜け出すが、シュートはDFのスライディングにクリアされた。

 1点が遠い状況を打開したのは、後半16分に佐藤に代わってピッチに入った大崎だった。終了間際の後半ロスタイム1分、MF山岸智の左クロスに頭で合わせ、劇的な決勝点。リーグ戦初ゴールを決めた20日の新潟戦(4-0)に続くホーム2戦連続ゴールで、チームを勝利に導いた。

 試合後のインタビューで大崎は「いいクロスが来て、決めるだけでした。このみんなでホームでやるのは最後だったので、勝ちたかったし、僕のゴールで勝てて良かった」と満面の笑みを見せていた。

(文 片岡涼)

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