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最終節で降格危機のF東京を迎える京都、水本「引きずり下ろす」

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[11.28 J1第33節 鹿島2-1京都 カシマ]

 ただでは落ちない。すでにJ2降格の決まっている京都サンガF.C.は12月4日の最終節でホームに15位FC東京を迎え撃つ。16位神戸と熾烈な残留争いを繰り広げているF東京は、最終節に勝てば残留決定だが、引き分け以下なら神戸の結果次第でJ2降格が決まる。まさに運命を懸けた大一番。ある意味では、その命運を握っているのが京都なのだ。

 DF水本裕貴には複雑な思いがある。F東京には、05年の世界ユース選手権で選手と監督という関係だった大熊清監督だけでなく、08年の北京五輪でともに戦ったMF梶山陽平、DF森重真人がいる。五輪予選などでチームメイトだったFW平山相太もそうだ。

 「監督とか、知っている選手も多いけど、これはしょうがないことなので……」。そう声を落とすと、「引きずり下ろしますよ。僕らも負けるわけにはいかないから」と自分に言い聞かせるように話していた。

 プロとして、京都の選手として、チームの勝利のために全力を尽くす。「ホーム最終戦だし、このまま負け続けて終わるわけにはいかない。全力で勝ちに行きます」。京都がF東京を奈落の底に突き落とすことになるのか……。最終節までもつれ込んだ残留争い。西京極で最後の死闘が繰り広げられる。

(取材・文 西山紘平)

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