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「タフさ」見せたG大阪、2位でACL出場権獲得!

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[12.4 J1第34節 清水 0-3 G大阪 アウスタ]

 08年度のアジア王者、ガンバ大阪が4年連続のAFCチャンピオンズリーグ(ACL2011)出場を決めた。勝てば自力でのACL出場が決まる3位・G大阪はアウェーで行われた最終節で5位の清水エスパルスと対戦。今シーズン限りでの退団が決まっているFWルーカスの先制ゴールなどにより3-0で勝ったG大阪は、鹿島をかわして2位で今シーズンのJ1を終えた。

 西野朗監督が試合後のインタビューで「よく90分集中してくれた。(3-0の勝利は)上手いとか強さではなく、どれだけタフか見せたいと選手が戦った結果。設定できる目標の中で最高の結果を目指そうとよくやってくれた」と表情を緩めながら振り返っていたが、G大阪は快勝でACL出場権を死守した。

 前節、横浜FMに0-2で敗れているG大阪だが、大一番で幸先よく先制点を奪う。前半13分、左SB安田理大がアーリークロス。PAに放り込まれたボールは相手GKに阻まれたが、こぼれ球を拾ったルーカスが右足を振りぬくと、ボールはゆっくりとゴールへと吸い込まれた。

 3年間在籍したG大阪を今季限りで退団するブラジル人アタッカーの貴重なゴールで先制したG大阪はさらに前半ロスタイム、右SB加地亮の右クロスからルーカスがバイシクルシュートを放つ。これはDFにブロックされたが、こぼれ球をMF武井択也が冷静に右足で押し込んだ。
 
 武井のJ初ゴールをチーム全員で喜んだG大阪は、長谷川健太監督のJラストゲームを白星で飾ろうと燃える清水に決定機をつくられた場面もあったが、GK藤ヶ谷陽介のビッグセーブもあり、相手を無失点に封じる。逆に後半41分には右サイドを抜け出した途中出場のMF佐々木勇人が中央へ切れ込んでからの左足シュートを決めて3-0。05年以来となるJ制覇は逃したものの、会心の試合でリーグ最終戦を飾り、連覇を狙う天皇杯へ向けて弾みをつけた。

(文 吉田太郎)

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