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6発!!J1昇格1年目のC大阪がACL出場権つかみ取る!

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[12.4 J1第34節 C大阪 6-2 磐田 金鳥スタ]

 セレッソ大阪が大逆転でAFCチャンピオンズリーグ(ACL2011)出場を決めた。4位でジュビロ磐田との最終節を迎えたC大阪は、FWアドリアーノの4ゴールなどにより6-2で快勝。山形と引き分けた2位の鹿島をかわしてACL出場圏内の3位へ浮上したC大阪が、逆転でACL出場権を獲得した。

 J1復帰1年目ながら周囲を驚かせる戦いぶりで上位争いに絡んできたC大阪が今季最多の6発勝利でACL出場権を引き寄せた。怒涛のゴールラッシュの口火を切ったのはアドリアーノだ。C大阪は前半24分、右サイドのアドリアーノが強引なドリブル突破。中央でボールを受けたMF乾貴士がDFラインの背後へ浮き球のラストパスを送ると、走りこんだアドリアーノが右足でゴールへとねじ込んだ。

 さらに29分には左サイドのスペースを突いたMF清武弘嗣の絶妙な折り返しを再びアドリアーノが決めてリードを広げる。ハーフタイムにレヴィー・クルピ監督から「立ち上がりから集中して3点目を取ろう」と送り出されたC大阪は後半開始直後の失点で1点差に詰め寄られたものの7分、清武が自陣から出した素晴らしい縦パスに反応したアドリアーノがハットトリックを達成。磐田は直後に得点ランキング首位タイのFW前田遼一が追撃弾を決めて食い下がったが、C大阪はその攻撃力で磐田をねじ伏せる。

 14分、途中出場のMF山口螢とのワンツーで攻めあがったMF家長昭博がラストパスを送ると、アドリアーノが右足でゴールへと叩き込み再びリードを広げた。止まらないC大阪は後半42分にもSB丸橋祐介の左CKをMFアマラウが頭で合わせて5-2。ロスタイムには家長がセンターサークルから出したスルーパスによって抜け出した途中出場のFW播戸竜二が、左足で鮮やかにゴールネットを揺らしてゴールラッシュを締めた。

 2位の鹿島が山形と引き分けるという幸運もあったが、今季公式戦6勝2分と負けなしのキンチョウスタジアムでナビスコ杯覇者の磐田を圧倒。4-0で勝った湘南戦(11月28日)後、指揮官が「この1年間の成果をこの最終戦にすべてぶつける」と宣言していた通りの戦いぶりでJ1昇格チームが1年でアジアへの挑戦権をつかみ取った。

(文 吉田太郎)

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