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開始4分で2発!新潟が6戦ぶり勝利

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[12.4 J1第34節 新潟 3-1 湘南 東北電ス]

 10位のアルビレックス新潟湘南ベルマーレを3-1で下し、一桁順位の9位でシーズンを終えた。

 電光石火とも言える2発で試合の流れを引き寄せた。前半2分、新潟は中盤中央左寄り、ゴールまで約30mの位置でFKを獲得するとMFマルシオ・リシャルデスが得意の右足でゴール前へと放り込む。PAへ飛び込んだ選手たちの頭上を越えたボールは、ワンバウンドしてそのままゴールへ。反応が遅れた湘南GK野澤洋輔の指先を抜けてゴールへと吸い込まれた。

 ラッキーな形で先制した新潟はさらに4分、MF本間勲が右サイドのマルシオ・リシャルデスへサイドチェンジ。キープしたマルシオ・リシャルデスが後方から走りこんだFWミシェウへと折り返すと、ミシェウが難なくゴールへと沈めて2-0とした。

 あっという間の2発で劣勢に追い込まれた湘南も後半16分に高校生DF遠藤航のJ初ゴールで1点差としたが、新潟は31分、MF三門雄大の右クロスをファーサイドのFW田中亜土夢が折り返し、最後はマルシオ・リシャルデスがこの日2点目のゴール。粘る湘南を振り切り、3-1で勝った。


 この日2得点のマルシオ・リシャルデスは得点数を16へ伸ばし、MFながら得点ランキング3位タイへ食い込んだ。今季は名古屋へ移籍したDF千代反田充をはじめ主力4人がチームを離れる中で迎えた厳しいシーズンだったが、ゲームメーカーの活躍などがあり、9位でシーズンを終えた。
 6試合ぶりの勝利で今季最終戦を締めくくった新潟。クラブによると、黒崎久志監督は「ホームでできる最終戦ということで、勝利で終わることができたのが、今日は一番良かったと思います。ただ、ゲームは立ち上がりこそ良かったものの、その後は少し緩んでしまい、その辺りがまだまだウチにとっては課題になります。今日はサポーターの皆さんがコンディションが悪い中でも応援してくれた力が、勝利につながったのではないかと思います」とサポーターたちに感謝していた。

(文 吉田太郎)

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