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[FCWC]10人のマゼンベ、クラブW杯初勝利

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[12・10 FCWC2010準々決勝 マゼンベ 1-0 パチューカ UAE]

 FIFAクラブW杯2010は10日、開催国UAEで準々決勝の1日目が行われ、2大会連続2度目の出場となるアフリカ代表マゼンベ(コンゴDR)と、2大会ぶり3度目となる北中米カリブ海代表パチューカ(メキシコ)が対戦。マゼンベがMFムベンザ・ベディの得点で1-0の勝利を収めた。

 試合は前半19分、まずはパチューカが決定的な場面を作る。PA手前でDFからボールを奪ったFWダリオ・ツビタニッチが左サイドに展開すると、ボールを受けたMFダミアン・マンソが角度のないところから強烈なミドルシュートを放つ。ボールは惜しくもポストを直撃した。

 しかし、直後の21分にマゼンベが均衡を破る。左SBのキリチョ・カススラがサイドチェンジしたボールをFWムロタ・カバングが右足アウトサイドで技ありのスルーパス。抜け出したベディが右足で強烈なシュートを突き刺し、マゼンベが先制点を奪った。

 ビハインドを負ったパチューカはここから反撃を試みるも、GKムテバ・キディアバを中心としたマゼンベの堅守を崩せず時間を浪費。しかし、後半36分にマゼンベMFストピラ・スンズが2度目の警告で退場となると、パチューカは数的有利を活かして猛攻を開始。PA手前のFKからFWヘラクレス・ゴメスが強烈なシュートでGKキディアバを強襲すると、同ロスタイムにはDFのクリアミスを拾ったFWエドガル・ベニテスがゴール至近距離からシュート。しかし、これもGKキディアバのファインセーブに遭い、ゴールはならなかった。

 パチューカは終盤のセットプレーのチャンスにGKミゲル・カレロが前線に上がる捨て身の攻撃を見せるも、マゼンベの堅守を最後まで崩せずに試合終了。マゼンベが2度目の出場にしてクラブW杯初勝利を収めた。

 この結果、マゼンベは14日に行われる準決勝で南米代表のインテルナシオナル(ブラジル)と対戦。一方、敗れたパチューカは07年以来2度目の初戦敗退となり、15日に行われる5位決定戦へ回ることとなった。

[写真]完封勝利の立役者となったマゼンベGKキディアバ

(文 宝田雅樹)
FCWC2010特設ページ

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