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[FCWC]インテル3発、貫禄の勝利で決勝へ

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[12・15 FCWC2010準決勝 城南一和 0-3 インテル UAE]

 FIFAクラブW杯2010は15日、開催国UAEで準決勝の2日目が行われ、アジア代表城南一和(韓国)と、欧州代表インテル(イタリア)が対戦。インテルが3-0の快勝を収め、欧州勢として6大会連続の決勝進出を果たした。

 初戦で開催国枠のアルワハダを4-1と一蹴した城南一和は4-5-1システム。GKチョン・ソンリョン、DFラインは右からコ・ジェソン、チョ・ビョングク、ササ・オグネノフスキ、ホン・ヨンチョル。ダブルボランチはキム・ソンファンと初戦はベンチスタートのチョ・ジェチョル。右MFにチョ・ドンゴン、左MFにマウリシオ・モリーナ、トップ下がチェ・ソングクで、ワントップにはラドンチッチが入っている。

 一方のインテルは4-3-3システム。GKジュリオ・セーザル、DFラインは右からハビエル・サネッティルシオ、イバン・コルドバ、クリスティアン・キブ。ダブルボランチはデヤン・スタンコビッチエステバン・カンビアッソで、トップ下にウェズレイ・スナイデル。3トップは右ウィングにゴラン・パンデフ、左ウィングにサミュエル・エトー、CFにディエゴ・ミリートとなっている。
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 試合は開始早々、インテルが不運に見舞われる。スナイデルが後方からキム・ソンファンのタックルを受けると、左太ももを負傷してそのまま退場となった。

 しかし、スナイデルの負傷退場にも動揺を見せず、インテルがいきなり先制する。左サイドのエトーがPA手前のミリートにボールを送ると、一度はDFに突破を阻まれるもこぼれ球をスタンコビッチが拾う。左足の狙いすましたシュートはゴール右隅に転がり込み、インテルが大会最速タイとなるゴールで均衡を破った。

 インテルはその後、スナイデルの代わりにチアゴ・モッタを投入し、スタンコビッチをトップ下に上げる。そして32分、追加点を上げることに成功する。右サイドを駆け上がったサネッティがPA内にボールを送ると、ミリートがヒールでワンツー。そのまま走りこんだサネッティが右足でネットを揺らし、インテルがリードを2点に広げた。

 反撃を試みる城南一和は前半37分、左サイドのFKからモリーナがゴール前にクロス。ラドンチッチのヘディングシュートはGKのJ・セーザルが指先で弾き、CKへ逃れた。前半43分には再びモリーナのFKからチョ・ヒョングクがヘディングシュート。僅かに右に外れると、前半ロスタイムにモリーナが放った直接FKも惜しくも枠を外れた。

 後半に入ると、同23分には城南がソン・ヨンホンとチョン・ホジョンを同時投入して反撃を試みる。しかし、ゴールは直後にインテルに生まれた。スタンコビッチのスルーパスに抜け出したエトーが角度のないところからシュート。GKチョ・ソンリョンが弾いたこぼれ球をミリートが左足で押し込み、インテルが駄目押しの3点目を挙げた。

 失点直後の後半30分、今度は城南一和に決定的なチャンスが訪れる。PA手前のFKからオグネノフスキがグラウンダーのシュートを放つと、GKのJ・セーザルが弾いたボールをラドンチッチがゴール至近距離からシュート。しかし、これは左に外してしまって万事休す。試合はそのままのスコアで終了となった。

 この結果、インテルは18日に行われる決勝戦で、マゼンベ(コンゴDR)と優勝を懸けて激突。一方、敗れた城南一和は、同日に行われるインテルナシオナル(ブラジル)との3位決定戦へ回ることとなった。

[写真]先制点を決めたスタンコビッチ

(文 宝田雅樹)
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