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[大学選手権]明大「途中から狙っていた」2桁得点

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[12.18 全日本大学選手権1回戦 明治大11-0新潟経営大 西が丘]

 2006年度大会のグループリーグで早稲田大が近畿大相手に10-2で大勝していたが、明治大がそれ以来となるインカレでの2桁得点を記録した。立ち上がりの決定機を2トップがいずれも外していたが前半20分、MF田中恵太(3年)のヘディングシュートのこぼれ球をゲームキャプテンのFW山本紘之が左足で押し込み先制すると、26分にはゴール前で巧みに相手DFをいなしたFW久保裕一が左足で2点目のゴールを決める。さらに31分には山本からのパスを受けた田中が狙い済ました右足ミドルを決めて3-0。前半ロスタイムには久保がゴール前のこぼれ球を押し込んで4点目のゴールを奪った。

 後半、ゴールラッシュはさらに加速した。まずは3分に久保の右クロスが相手オウンゴールを誘うと、12分には左サイドの山本からのラストパスを田中が右足で決めて6点目。攻撃姿勢を崩さない新潟経営大から的確にボールを奪い、再三相手DFラインの背後を突いた明治大は18分にも山本のシュートのこぼれ球を久保が右足で押し込みハットトリックを達成した。

 ここで“お役御免”となった久保を交代させた明大だったが、火のついた攻撃陣の勢いはおさまらなかった。20分には左サイドをついたMF三田啓貴の折り返しから山本がこの日2点目のゴールを決めると、27分にも途中出場のFW日野竜一の折り返しを三田が右足でゴールへと流し込み9-0とした。山本は試合後に「途中から2桁いこうと意識していた」と明かしてくれたが、目標点に到達したのは後半43分。交代出場のMF星野皓太が同じく交代出場の全日本大学選抜MF宮阪政樹からのパスを受けると、右サイドからドリブルで持ち込み、左足で大台へ到達させた。

 結局ロスタイムに星野が決めたゴールまでシュート計29本で11得点。今夏の総理大臣杯全日本大学トーナメントでは2-0だった新潟経営大相手に自身の成長を示した。記録的な大勝を果たした明治大は23日の準々決勝で、今度はこの日完封発進した高知大に襲い掛かる。

(取材・文 吉田太郎)
第59回大学選手権特集

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