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「最後のチャンス」で大迫が3ヵ月ぶり弾、鹿島がACL出場権獲得へ前進

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[12.25 天皇杯準々決勝 鹿島2-1名古屋 カシマ]

 エース不在の穴を和製2トップが埋めた。鹿島アントラーズは前半7分にFW興梠慎三のゴールで先制すると、同点に追い付かれた直後の後半33分にFW大迫勇也が決勝点を奪った。

 FWマルキーニョスの今季限りでの退団が決定し、すでにブラジルに帰国。来季以降、鹿島の攻撃陣を引っ張っていく立場となる2人が“アベックゴール”でしっかりと結果を残した。

 9月5日の天皇杯2回戦・アルテ高崎戦(6-0)以来の先発となった大迫にとっては、9月25日のJリーグ広島戦(1-1)以来、3ヵ月ぶりのゴール。「リーグ戦でチャンスで決めれず、悔しい思いをした。今日が最後のチャンスだと思っていたし、やるしかないと思っていた」

 失点からわずか2分後だった。MFフェリペ・ガブリエルからパスを受けると、落ち着いたステップでDFをかわし、左足でゴール右隅にねじ込む。「点を取られたとき、(興梠)慎三さんと『90分でしっかり決めよう』と話していた。90分のうちに勝負を決めたいと思っていたので、決められてよかった」と胸を張った。

 4連覇を目指したリーグ戦は4位終戦。ACL出場権を与えられる3位以内も逃し、来季のACLに参戦するには天皇杯を制するか、リーグ2位のG大阪に天皇杯で優勝してもらうしかない。「リーグ戦でふがいない結果に終わった。最後に天皇杯で優勝できるように、自分も結果を出したい」。昨季まで前人未到のリーグ3連覇を成し遂げた“元王者”として無冠に終わるわけにはいかない。自力でACL出場権を獲得するためにも、元日に最後のタイトルをつかみ取る。

(取材・文 西山紘平)

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