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宇佐美の延長V弾でG大阪が3連覇に前進

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[12.25 天皇杯準々決勝 G大阪2-1(延長)浦和 万博]

 ガンバ大阪がFW宇佐美貴史の決勝点で延長戦の末、浦和レッズを2-1で下し、史上初の天皇杯3連覇へまた一歩前進した。

 1-1で突入した延長前半13分、今季のJリーグベストヤングプレイヤー賞に輝いた現役高校3年生が魅せた。DF下平匠が左サイドから大きく逆サイドへ振ったボールをFWルーカスが折り返すと、宇佐美が絶妙なトラップで足元にボールを付け、素早い切り返しから右足を一閃。豪快にゴールネットを揺らした。

 この日は1点が遠かった。前半から試合の主導権を握り、前半34分、カウンターからDF安田理大の狙ったミドルシュートがポストを叩くなど惜しい場面もつくりながら、先制点を奪えない。後半24分には安田理の右クロスにFWイ・グノが頭で合わせ、ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。

 試合が動いたのは後半27分。安田理の右クロスに対し浦和のDF山田暢久がハンドの反則を犯し、G大阪がFKを獲得。ゴールほぼ正面の位置からMF遠藤保仁の狙い澄ましたキックがゴール右に吸い込まれ、待望の先制点が生まれた。

 そのまま逃げ切りたいG大阪だったが、浦和も後半36分にFW田中達也のラストパスに走り込んだDF宇賀神友弥がMF橋本英郎をかわして同点ゴール。1-1のまま延長戦にもつれ込んだが、最後は18歳の決勝弾でG大阪が競り勝った。

 前人未到の3連覇に向け、まずは3年連続の準決勝進出を果たしたが、遠藤がこの日累積2枚目の警告を受け、29日の準決勝・清水戦(エコパ)が出場停止となる。3連覇の前に立ちはだかる大きなヤマ場。司令塔抜きの総力戦で乗り切れるか。

(文 片岡涼)

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