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浦和は70日ぶり出場の田中が同点アシストも…延長戦で力尽きる

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[12.25 天皇杯準々決勝 G大阪2-1(延長)浦和 万博]

 浦和レッズの2010年シーズンの戦いが終わった。延長戦の末、ガンバ大阪に1-2で惜敗。今季限りで退任するフォルカー・フィンケ監督、05年7月の加入後、浦和の黄金期を支えてきたMFポンテだけでなく、レバークーゼンへの移籍が決まったばかりのMF細貝萌にとっても、これが浦和でのラストゲームに。元日決勝で有終の美を飾るという目標は果たせなかった。

 後半27分にMF遠藤保仁の直接FKで先制を許すと、直後の同29分に細貝に代えてFWエスクデロ・セルヒオを投入。同33分にはMF高橋峻希に代え、右ひざ痛で戦線離脱していたFW田中達也を10月16日のC大阪戦(2-0)以来、70日ぶりとなるピッチへ送り込んだ。

 すると、直後の後半36分、こぼれ球を拾ったFW田中達也PA内に走り込むDF宇賀神友弥へパス。宇賀神はチェックに来たMF橋本英郎を鮮やかにかわして中央へ切れ込み、右足で同点ゴールを奪った。

 田中の復帰即アシストで試合を振り出しに戻したが、最後は延長戦の末に力尽き、2シーズンに渡ったフィンケ体制は終焉を迎えた。

 来季はかつて浦和でプレーしたゼリコ・ペトロヴィッチ氏が新監督に就任する。MF阿部勇樹(レスター・シティ)に続いて細貝も海外移籍するのは痛いが、新潟からMFマルシオ・リシャルデス、DF永田充、徳島からMF青山隼の加入も決まっている。今季はケガに泣かされたMF山田直輝もこの日、出番はなかったが、ベンチ入りを果たした。浦和が再び輝きを取り戻すことができるか。新監督の手腕に大きな期待が懸かっている。

(文 片岡涼)

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