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名古屋は2冠ならず、日程面に苦言のピクシー「メリークリスマス」

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[12.25 天皇杯準々決勝 鹿島2-1名古屋 カシマ]

 2冠の夢は準々決勝で断たれた。リーグ王者の名古屋グランパスはDF田中マルクス闘莉王、FWケネディ、FW玉田圭司、MFダニルソンら主力の多くが負傷欠場。0-1の後半31分にDF田中隼磨の右クロスをFW巻佑樹が頭で落とし、MF小川佳純が同点ゴールを決めるなど意地を見せたが、直後に決勝点を決められた。

 リーグ戦で4位に終わり、天皇杯でのタイトル&ACL出場権獲得を目指す鹿島とのモチベーションの差は歴然だった。DF増川隆洋が「向こうの方が勢いがあった。こっちのリズムにするのに時間がかかった」と認めるように、立ち上がりの7分に先制点を献上するなど前半のシュートはわずか2本。後半は積極的な選手交代で徐々に流れを引き寄せたが、及ばなかった。

 ストイコビッチ監督は試合後の記者会見で「個人的には12月4日のリーグ最終戦から3週間空いて天皇杯を戦うというギャップが理解できない。日本サッカー協会の方は今後、考えてほしい」と日程面に苦言を呈した。最終節後、10日間のオフを挟み、天皇杯に向けて再始動したが、「試合なしで練習を続けるのはいいものかどうか。3週間は長いし、メンタル面を保つのは難しい」と訴えた。

 今季の公式戦日程はこれですべて終わったが、リーグ初制覇を成し遂げるなど飛躍の1年となったシーズンを「とても満足している」と振り返ったピクシーは「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。私は明日、ヨーロッパに帰ります。またお会いしましょう」と笑顔で会見を締めくくった。

(取材・文 西山紘平)

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