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平山が逆転弾!「勝ち上がって決勝の国立に行きたい」

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[12.25 天皇杯準々決勝 福岡2-3F東京 熊谷]

 事実上の決勝ゴールともいえる一発を決めたのはFW平山相太だった。1-1の延長前半4分、PA右でパスに抜け出して鋭く右足を振り抜いた。ゴールネット左をぶち抜き逆転弾。その後、MF石川直宏が追加点を奪って3-1としながら最後、福岡に1点を返された。とはいえ、平山の一撃も大きかった。

 「きょうは勝つことが最大の目標だった。ゴールは、大竹からいいボールが来た。ぴったりのボールが来たのでしっかり振り抜けた。来年のJ1昇格に向けて今日の試合は大切な試合だった」。J2の3位だった福岡に延長戦勝利のため、満面の笑みとはいかなかったが、エースとして最低限の仕事を果たし、一安心した様子だった。

 前日はアジア杯に挑む日本代表メンバーが発表された。予備登録メンバー50人に入っていた平山だが、23人には残れなかった。「特に気にしていなかった」とそっけなかったが、各年代から代表を務めていただけに日の丸への思いは強い。くしくも同じ世代で、北京五輪予選では2トップを組むこともあったFW李忠成(広島)が選出された。悔しいに違いない。アルベルト・ザッケローニ監督はパフォーマンスさえ良ければJ2からでも招集することを明かしており、平山にもチャンスはある。

 「サポーターからはどういう状況でも大きい声援をもらっているので、今年は天皇杯しかないので優勝したいです。最後まで勝ち上がって決勝の国立に行きたい」

 平山は優勝を宣言した。勝てばACLの出場権が得られる。当然、来季はJ1昇格が至上命題となるが、アジア舞台で戦えれば、チーム、個人ともに大きな成長につながる可能性が高い。次は強豪・鹿島が相手だが、会場は得意の国立競技場。平山は「どんな形でもいいので勝ちたい」と力強く言い切った。

[写真]F東京FW平山

(取材・文 近藤安弘)

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