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[大学選手権]夏に続いて主将が決勝戦出場停止に、中京大・平山「みんなを信じる」

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[12.26 全日本大学選手権準決勝 高知大1-2中京大 平塚]

 不思議と、悔しさはそれほどなかった。中京大のDF平山照晃主将(4年)は1-1の後半16分に警告を受けた。累積2枚目のイエローカード。勝っても決勝は出場停止となることが、この時点で決まった。思わず天を仰いだ平山だったが、逆転勝ちで決勝進出を果たした試合後の表情は落ち着いていた。

 「残念だし、決勝に出たい気持ちはあるけど、悔しいとかはない。このチームはいいチームだし、だれが出てもやってくれると思う。僕は信じて待つだけです」

 準優勝に終わった今夏の総理大臣杯も、駒澤大との決勝は出場停止だった。「ある意味、持ってますね」と苦笑いしたが、夏のリベンジは仲間に託した。

 「夏に悔しい思いをして、夏の思いを晴らそうと思ってずっとやってきた。優勝しかみんな考えてない。(森本)良にチームは任せます。みんなやってくれると思う」

 関西大との決勝でキャプテンマークを巻くことになるDF森本良(4年)は「テル(平山)の分も頑張ります」と力を込めた。ひと足先に大学ラストマッチを終えることになってしまった平山のためにも、チーム一丸となって笑顔の花道をつくるつもりだ。

[写真]累積警告で決勝が出場停止となるDF平山照晃

(取材・文 西山紘平)

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