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[大学選手権]横浜FM入りの筑波大MF森谷「新しいボランチ像を」

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[12.26 全日本大学選手権準決勝 関西大 2-1 筑波大 平塚]

 横浜F・マリノス加入内定の筑波大MF森谷賢太郎(4年)にとって、関西大戦は課題を突きつけられる大学生活最終戦となった。「きょうの試合、ボク以外の10人と違ってボクだけが何もできなくて。申し訳ない」。森谷はほとんどの試合において、技術で相手との差を生み出してきた大学サッカー界屈指の技巧派MFだが、この日は技術で違いを生み出すことができなかった。
 
 左MF上村岬(1年)やFW瀬沼優司(2年)への決定的なラストパス、そして中央を切り裂くドリブルにより、この日も存在感を示した。ただ本人は自身のプレーに明らかに不満を抱いていた。「相手どうこうというよりも自分の技術をしっかりと出せなかった。いいときはドリブルやシュートができる。でも自分は悪いときのアベレージを上げないといけない。これまで出来ていたのは調子がよかったというだけだった」。パスやコントロールの乱れ。自分自身にとっての最大の武器で結果を残せなかった。

 11年は小学校から高校時代までを過ごした名門クラブの一員としてJの舞台で勝負する。こだわるのはやはり筑波で磨いてきた技術。「(横浜FMは)大好きなクラブ。一日一日を大切にして早く試合に絡みたい。自分はボランチの選手としてとってもらっている。ボランチというとサイドへ展開したり、守備的なイメージがあるけど、自分の力で仕掛けたり、新しいボランチ像をつくりたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
第59回大学選手権特集

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