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G大阪は完敗で3連覇ならず、4季ぶりの無冠に

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[12.29 天皇杯準決勝 清水3-0G大阪 エコパ]

 史上初の天皇杯3連覇の夢は断たれた。ガンバ大阪はMF遠藤保仁が累積警告で出場停止。中盤の核を欠いたチームは1点が遠く、清水に0-3の完敗を喫した。

 遠藤不在に加え、DF中澤聡太も欠場。中盤にはMF二川孝広、最終ラインではDF山口智が先発したが、攻守ともにかみ合わなかった。

 持ち前の攻撃力を出せないまま時間は進んだ。前半19分、簡単にクロスを上げられ、FWヨンセンにヘディングで先制点を決められた。同28分にもPA内へ仕掛けてきたMF藤本淳吾のクロスボールをクリアし切れず。こぼれ球をMF兵働昭弘に豪快に決められ、早くも2点のビハインドを負った。

 この状況を打開しようと、前半37分にはDF下平匠に代わってFW宇佐美貴史をピッチへ送り込む。MF武井択也が右SB、FWルーカスが中盤に下がり、宇佐美とFWイ・グノの2トップに変更し、まずは1点を奪いにいった。前半終了間際の44分には宇佐美が自らボールを奪い、ドリブル突破。PA外からミドルシュートを狙うも、ゴール右へ外れた。

 攻めるしかないG大阪は後半も果敢に仕掛けていくが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。後半15分には二川に代えてMF佐々木勇人を投入するが、その1分後に3失点目。同26分にはFWイ・グノに代わってFW平井将生が入り、同28分にDF安田理大の左クロスをニアサイドの平井がダイレクトで狙ったが、惜しくもポストに弾かれ、こぼれ球を押し込もうとしたルーカスのヘディングシュートも枠外へ。その後も立て続けにCKを獲得するが、1点を取ることができず、0-3の零封負けに終わった。

 史上初の3連覇達成はならなかったG大阪だが、リーグ戦で2位に入り、来季のACL出場権は獲得している。4シーズンぶりの無冠に終わった今季の悔しさを晴らすためにも、西野朗監督就任10年目となる来季の巻き返しに期待したい。

(文 片岡涼)
第90回天皇杯特設ページ

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