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[MOM388]野洲GK松原篤志(3年)_「実は足が、つっていたんです」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 松商学園5-5(PK3-4)野洲 フクアリ]

5-5の大激戦となった後のPK戦で落ち着いたプレーを披露して、勝利の立役者になった。
野洲(滋賀)GK松原篤志(3年)。この試合、3年生のスタメンは、DF竹内一希と松原の2人だけだった。

「緊張していたのでしょうが、皆いつものプレーができなかった。でも、一番緊張していたのは、僕かもしれません(笑)。でも、PKになれば、勝てると思っていました」

「実は試合中に足が、つっていたんです。キーパーなのに足がつるなんて、恥ずかしいので、誰にも言いませんでしたが……」

 ノリの良い口調と、若干ボケも入れるセンスからは、緊張など想像できないが……、気持ちの切り替えが早いのかもしれない。また、そうでなければ、174㎝の小柄でGKは務まらないだろう。

 PKに際しては、「相手の普段のプレーも見て。パワー系の選手ならこうだとか、テクニック系はこうだとか考えています。反応すると言うよりは、“読み”ですね」(松原)。

 ゴールの隅ではなく、セーブできる範囲に蹴ってくるシュートを、いかにセーブするかが狙いだという。高校生レベルを考慮した上での現実的思考だ。豊富な経験の賜か?

「今日は皆に感謝する気持ちで一杯です。2回戦からは開き直ってプレーできます」

 卒業後は滋賀県内にあるスポーツ関係の専門学校に進学する予定だという。

(写真・文 木次成夫)
【特設】高校選手権2010

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