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[MOM391]那覇西高MF宮城晃太(2年)_2アシストの活躍みせた下級生MF

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 水橋1-2那覇西 等々力]

 絶妙なヒールパスで決勝点をアシストしたのが那覇西のMF宮城晃太だ。1点目に続き2得点目も演出する活躍をみせた。

 那覇西で先発出場している下級生はGK稲福千秋(2年)と宮城の2人だけ。しかし、ピッチ上では一切それを感じさせることなく、プレーしている。

 この日の決勝弾のシーンでも宮城は先輩へ向け、自ら激しく声を出してボールを呼び込んだ。そして「後ろから空いているのが見えていた」とスペースに走りこんでボールを受けるとヒールパス。「自分が引き寄せれば、後ろが空くと思ったので」と送ったボールは、MF山元博公(3年)の足下へ収まった。山元はそのまま宮城の作ったスペースへドリブル突破。シュートを放つと待望の逆転弾が生まれた。

 1年生の時から試合に出続けている宮城だが、全国の舞台では未だに無得点。この日2アシストの活躍にも「全国では取れてないので、(今大会では)1点は取りたいと思っています」と次戦へ向けて貪欲に語った。

 FC琉球U-15出身の宮城には中学卒業後はFC琉球のユースに上がるという選択肢もあった。しかしFC琉球のユースができたのは宮城たちの代からだったということもあり、高校サッカー部への進学を決断。「高校に進むなら全国に出ている強豪チームで全国に出たい」との想いで那覇西を選んだのだ。

 全国の舞台へ想いの強い宮城だが、今夏に地元・沖縄で行われた全国総体ではチームは16強へ進出したが、自身は1回戦で右足甲を負傷。その後1ヵ月ほど、リハビリの日々が続いていた。だからこそ、万全の状態で迎えられることになった今大会では活躍しようと意気込んでいる。

 次戦は明日3日に行われ、那覇西は久御山(京都)と対戦する。全国初得点の目標は達成できるか。期待がかかる。

(写真協力 『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 片岡涼)
【特設】高校選手権2010

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