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[大学選手権]田中雄が悲願のタイトル獲得!!これで川崎F入り大卒選手は“金メダルトリオ”に

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[1.5 全日本大学選手権決勝 中京大1-2(延長)関西大 国立]

 大学日本一に輝いた関西大のDF田中雄大(4年)は「ホッとしました」と笑顔で話した。

 それもそのはず、来季の川崎フロンターレ入団が内定している大卒選手は、駒澤大のFW棗佑喜(4年)、高知大のDF實藤友紀(4年)と田中の3人。棗は今夏の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントを制し、大学日本一の座についた。そして、實藤はU-21日本代表として出場したアジア競技大会で、優勝を飾った。

 3人の内で唯一、田中だけがタイトルを手にしていなかった。だからこそ、ひとりだけ無冠での入団は「絶対に何か言われる」と避けたい状況だった。

 そんな想いもあって臨んだ決勝戦、「狙い通り」というクロスでFW金園英学(4年)のゴールをアシスト。野洲高時代の3年生時に高校選手権を制した男は、再び国立で頂点に立った。

 「とにかく嬉しい」と優勝を喜んだ田中の手のひらには大きく書かれた“日本一”の文字。試合前に、自ら書いた誓いの言葉を実践してみせたのだ。

 この日は観戦に来ていた棗も「早くスタメンが取れるように頑張りたい。タイトルを取れるように貢献したい」と話していた。来季は田中、棗、實藤の“金メダルトリオ”が、川崎Fに大学サッカーで培った勝者のメンタリティーを持ち込み、タイトル獲得に導いていく。

[写真]金メダルを首にかけ、笑顔をみせる田中雄

(取材・文 片岡涼)
第59回大学選手権特集

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