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[選手権]日章学園・早稲田親子の挑戦、8強で終わる

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 日章学園 0-3 滝川二 三ツ沢]
 
 九州勢で唯一8強へ勝ち残っていた日章学園(宮崎)は滝川二(兵庫)の前に後半シュート2本に終わるなど0-3で完封負け。早稲田一男監督は「結果も残念、内容も残念な感じ」と顔をしかめた。

 3回戦で優勝候補の静岡学園(静岡)を破り初の8強進出。だが、静岡学園とのPK戦までの激戦の疲労は体に蓄積していた。体が思うように動かず、選手の動きが重い。それでも前半は早稲田監督の三男でMFの早稲田進平(3年)の右CKにCB玉城嵐士(2年)がフリーで飛び込み、2点を追う後半6分には早稲田の左足FKがゴールをかすめた。だが1点が遠く滝川二を追撃することができなかった。
 日章学園中時代の07年に全国制覇している世代の選手たちを中心に中高での日本一を目指してきたが、目標には手が届かなかった。

 注目の早稲田は自身のミスから失った先制点を悔やんだ。それでも前半で退いたMF福満拓人(3年)からキャプテンマークを引き継いだ後半も全力で走りぬいた。父を自宅では「お父さん」、学校では「先生」と呼んできた日々だったが、滝川二戦が監督・選手として臨む最後の試合に。「3年間悔いの残らないようにやってきた」という早稲田は早稲田3兄弟で最も高いベスト8とという成績を手に、全国舞台を後にした。

[写真]日章学園MF早稲田(写真協力 『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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