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[選手権]滝川二の“ダブル・ブルドーザー”不発も浜口「決勝頑張る」

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[1.8 全国高校選手権準決勝 立正大淞南0-0(PK6-7)滝川二 国立]

 滝川二の強力2トップ、“ダブル・ブルドーザー”ことFW樋口寛規とFW浜口孝太主将(ともに3年)は今大会2人で11得点をたたき出してきた。準決勝でもその得点力に期待がかかったが、右足付け根を痛めている樋口と左足首などを負傷している浜口主将はともに満足な動きができない状態。それでも樋口は後半33分にMF本城信晴(3年)の折り返しから、個人でDFを外して決定的な左足シュートを放つなど両チーム最多のシュート7本を放ち、浜口主将も決定機に絡むなど前線で奮闘した。
 
 だが90分間通して無得点。後半35分にピッチを退いた浜口主将は「(立正大淞南の猛攻、そしてPK戦の危機で)負けたと思った。自分はまだできると思ったけど、交代になって。“ダブル・ブルドーザー”は何もできなかった・・・・・・」と悔やんだ。それでも谷口智紀香川勇気(ともに3年)のダブルボランチが再三相手ボールを絡み取り、土師直大島秀行高原真峰濱田量也(全て3年)の4バックが押し込まれながらもPAで粘り、無失点に抑えた。一丸となって戦った結果、PK戦の末に勝利を得た。

 MF金崎夢生(現名古屋)らを中心に勝ち取った06年の全日本ユース選手権に続く日本一まであと1勝。ただ決勝までの1日でコンディションが回復するほど2トップの状態はよくない。それでも、浜口主将は「(不発に終わったが)こんな日もある。今回は幸い準決勝。挽回するチャンスがある。きょうは本当に悔しかったので決勝頑張ります」。今回はチームに助けられたが、決勝では“ダブル・ブルドーザー”が優勝へのゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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