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岡崎投入で活性化、「これからの僕たちを見てほしい」

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[1.9 アジア杯B組 日本1-1ヨルダン カタールスポーツクラブ]

 流れを変えた。0-1の後半13分、FW岡崎慎司(清水)がMF松井大輔に代わってピッチに入ると、停滞していたゲームがようやく動き出した。

 「ああいう形で点を取られることもあると思うし、自分が入ったら積極的にやろうと思っていた。サイドでもらって仕掛けることができた。相手も疲れて守備が雑になっていたし、フリーでもらえることが多かった」

 2列目の左MFに入ると、サイドから果敢に仕掛けた。後半18分、MF香川真司からパスを受けると、一瞬、中にいくと見せかけて縦に仕掛け、ゴール前にクロス。体勢を崩しながら合わせたMF長谷部誠の右足ボレーはゴール右に外れたが、決定的な場面をつくった。

 後半24分にはMF遠藤保仁の縦パスを受け、自ら右足でフィニッシュ。1-1に追い付いたあとの後半48分にはMF藤本淳吾の右CKに頭で合わせたが、GKの正面を突いた。

 1ヵ月前にJリーグが終わり、海外組も含めてコンディション調整に苦しむ選手が多い中、岡崎は元日の天皇杯決勝まで戦ってきた。「逆にコンディションはいいのかもしれない」と、動きにキレがあった。

 ザッケローニ監督も「岡崎が入って、イニシアチブを取って攻撃が活性化された」と、そのプレーに及第点を付けた。「特に前半は満足できない」と話す指揮官が13日のシリア戦で岡崎を先発起用する可能性もある。

 「これで危機感が出て、どんどんいいゲームができるようになると思う。これからの僕たちを見てほしい」と岡崎は言った。この日の勝ち点1を“良薬”にし、2大会ぶりのアジア制覇へギアを上げていく。

[写真]日本代表FW岡崎

(取材・文 西山紘平)

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