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421日ぶりゴールも喜べず、痛恨のバックパスに長谷部「責任を感じている」

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[1.13 アジア杯B組 日本2-1シリア カタールSC]

 421日ぶりとなるゴールも喜び切れなかった。主将としてチームを引っ張ったMF長谷部誠(ボルフスブルク)は反省の言葉ばかりを口にした。

 「前半はいい形でできて、後半も続けてやろうと話していたのに、受け身に立ってしまった。そこは自分も含めて、経験の少なさが原因。今までは上の選手がやってくれていたけど、このチームでは僕らがやらないといけないし、試合を落ち着かせないといけない。そこは僕らに責任があると感じている」

 前半35分、自らの右足で試合の均衡を破った。右サイドを縦に突破したMF本田圭佑の折り返しを受けたMF香川真司がシュート。GKの弾いたボールをMF松井大輔が落とし、後方から走り込んだ長谷部が右足で流し込んだ。

 09年11月18日の香港戦(4-0)以来、約1年2ヵ月ぶりとなる国際Aマッチ2得点目。それでも「今日は引き気味にプレーしたけど、もっと走らないといけない。低い位置からでも、もっと前に行かないと。後ろの選手がもっと得点に絡まないといけない。点を取れたのはいいけど、今日のプレーは個人的に満足できない。もっと攻撃に絡みたい」と厳しい表情だった。

 何よりも後半27分のGK川島永嗣の一発退場に責任を感じていた。主審の明らかなミスジャッジに見えたが、もともとは長谷部のバックパスが弱くなったことでPK&退場を招いてしまった。

 「(川島)永嗣にほんとに悪いことをした。もっと強いバックパスをすれば良かった。永嗣はクリアしようとして、前にいた選手に当たらないように巻いて蹴った。責任を感じている」

 疑惑の判定で同点に追い付かれ、数的不利を強いられた。結局、日本も微妙な判定でPKを獲得し、2-1の辛勝。「レフェリングに振り回された感じはあるけど、もうちょっと自分たちで上手く試合運びをしたい」。長谷部はそう言って苦戦の原因をレフェリーに求めることなく、早く2点目を取って試合を決められなかったことを悔やんでいた。

[写真]先制点を決めた長谷部

(取材・文 西山紘平)

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