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日本vsサウジアラビア 試合後の監督会見要旨

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[1.17 アジア杯B組 日本5-0サウジアラビア アルラーヤン]

 日本代表は17日、グループリーグ最終戦でサウジアラビア代表と対戦。引き分け以上でグループリーグ突破が決まる一戦はFW岡崎慎司(清水)のハットトリックなどで5-0と圧勝した。
以下、試合後の監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「結果には非常に満足している。まずは第一関門を突破できたと思っている。その突破の仕方も1戦目より2戦目、2戦目より3戦目と成長してくれたことがうれしい。不安はアプローチでミスなくできるかどうかだったが、選手は試合開始直後からいいプレーをしてくれた。先制点を取ってからも気を緩めず、試合を決定付けてくれた。試合を決めるようにプレーし続けたことで、相手の一縷の望みを断ち切ってくれた」

―3-0になってからのゲームコントロールは? また、香川のパフォーマンスは良くないように見えるが?
「確かに3-0になってからリズムを落とした。こうした状況でゲームをコントロールしようとするのは当たり前だが、ロッカールームに戻ってきたとき、選手には『代表で一緒にプレーできる時間は限られている。時間を有効に利用して成長するために後半もできるだけいいプレーをしてくれ』と伝えた。香川についてだが、コンディションは上がってきているし、チームのために献身的なプレーも見せてくれている。足りていないのはゴールだ。今はチームのためにやってくれているので、ゴールはもっといい場面で決めてくれればと思っている」

―香川は左から右へプレー範囲が広いが?
「私が指示した通りにやってくれている。左気味にスタートして中へ入ったり、外に抜けたり、そういう動きを使い分けてくれている。今日は岡崎と同じように中へ入るように指示したが、その通りにやってくれた」

―監督は「勝つだけでなく美しく勝つ」と言っていたが、今日は美しく勝ったか?
「どこで聞いたのか分からないが、そう言った覚えはない。どんな大会でも日本代表として結果を出したいと思っているが、フィジカルコンディションが整わないと勝つことはできない。私がよく引き合いに出すのは、かつて欧州選手権でデンマークが優勝したとき。彼らは急きょ出場することになり、メンタル面でもフィジカル面でも準備ができていなかったが、サプライズを起こした。日本も準備で他のチームに遅れていたが、その遅れを取り戻すためにも成長していかないといけない」

―次に対戦するカタールについて? 監督の仕事に対してのチームのリアクションは?
「次は開催国のカタールだが、彼らは初戦に敗れながら立て直しに成功し、勢いに乗っている。ただ、私はポジティブな人間なので、次もいけると思っている。日本もいい状態になってきている。日本は非常に若いチーム。今大会は、力のあるベテランやW杯組よりもJリーグで頑張っている若い選手にチャンスを与える意味で、思い切ってこういうメンバーにした。チームのリアクションは非常にいいと実感している。プレーにも満足しているし、時に素晴らしいサッカーも見せてくれる。課題はパーソナリティーの面。もっともっと成長してほしい。今大会に楽な試合はひとつもない。非常にいい大会だと思うし、アジアのサッカーが成長段階にあることを実感している」

[写真]ザッケローニ監督

(取材・文 西山紘平)

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