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同点弾より決定機ミスを悔やむ、前田「もう1点取る力がなかった」

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[1.25 アジア杯準決勝 日本2-2(PK3-0)韓国 アルガラファ]

 日本代表FW前田遼一(磐田)がエースとしてザックジャパンを引っ張った。豊富な運動量でピッチを駆け回り、体を張って起点をつくる。0-1の前半26分には左サイドをドリブルで切れ込んだDF長友佑都の折り返しに走り込み、倒れ込みながら右足で同点ゴールを奪った。

 「(長友)佑都が相手を完全に引き付けて、中は完全に1対1だったので、タイミングをずらしたらボールが来ると思っていた。いいボールをくれたので、決めるだけだった」

 2得点した17日のサウジアラビア戦(5-0)以来、2試合ぶりのゴール。1-1で折り返した後半は「我慢比べという感じだったので、辛抱して戦おうと思っていた」と、なかなかゴール前でチャンスを迎えることはできなかったが、延長前半ロスタイムに交代するまで前線を動き回った。

 悔やまれるのは前半44分の決定機だった。本田圭の縦パスをフリーで受け、胸トラップから右足を振り抜いたが、シュートはゴール上へ。「いい時間帯に取れたけど、もう1つチャンスがあったので決めたかった。もう1点取る力がなかったのが悔しい」と喜び切れなかった。

 今大会3得点目はチームメイトのFW岡崎慎司、MFハリー・キューウェル(オーストラリア)と並び、得点ランキング3位タイ。MFク・ジャチョル(韓国)、FWアブドゥルラティフ(バーレーン)の4得点を1点差で追っている。「得点王? もう2点くらい取らないと」。淡々とした口ぶりは変わらなかったが、トップ下の本田圭を含めた4枚の攻撃陣が一戦ごとに連係を深めているのは決勝に向けた好材料だ。

[写真]同点ゴールを決めた前田(11番)

(取材・文 西山紘平)

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