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「明日メディカルチェックなのに」、強行先発の岡崎が120分間走り抜く

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[1.29 アジア杯決勝 日本1-0(延長)オーストラリア カリファ]

 120分間走り切った。右太腿裏痛を抱えるFW岡崎慎司(清水)は左MFで強行先発。豊富な運動量で守備に奔走し、ゴール前に飛び出した。走行距離はDF長友佑都に次ぐチーム2位の15.16km。しかし、試合後、頭に残っていたのは決定機のシュートミスだった。

 後半21分、DF長友佑都の左クロスに逆サイドから走り込み、得意のダイビングヘッドで合わせた。完璧なタイミングだったが、シュートはゴールのわずか右へ。「練習しないと。(首の)ひねり過ぎが癖になっている。今大会は何かズレていて、ずっとズレたままだった」。そう反省すると、「今大会は(長友)佑都から3回ぐらい(クロスが)来て、全部外して、毎回、試合後に謝っている」と苦笑いを浮かべていた。

 この日深夜にはドーハ発の航空機でドイツへ向かった。オファーを受けるドイツ1部シュツットガルトと正式契約を結ぶためだ。右太腿裏の状態については「明日、メディカルチェックなのに」と笑いながら「大丈夫ですよ」と強調。新たな挑戦へ、岡崎が最高の形で飛び立った。

[写真]日本代表FW岡崎

(取材・文 西山紘平)

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