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高校選抜キャプテン小島「いい面も悪い面も出た」

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[2.26 富士ゼロックススーパーカップNEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜2-1日本高校選抜 日産]

 「本当に悔しい結果に終わった。相手のことは気にせずやってたけど、年下に負けることはみんな悔しいと思う」

 高校選抜キャプテンの小島秀仁(前橋育英校→浦和)が唇をかみしめた。ダブルボランチの一角として香川勇気(滝川二高)とコンビを組んで先発。前半は守備的に、ボランチの相棒が谷口智紀(滝川二高)に替わった後半は攻撃的にプレーし、それぞれ持ち味と課題を見せた。

 「前半はFWがプレッシャーに行っても、DFラインが下がっていたので、その間を突かれたり、連携がまだなっていなかった。後半は修正して、いい攻撃、いい守備もできていたけど、寄せの部分でミスして失点したのは良くない。今日は悪い面もいい面も出た」

 1月から浦和レッズの練習に参加し、鈴木啓太、柏木陽介ら日本代表クラスの選手とともに汗を流してきた。1月に浦和からドイツ2部アウグスブルクに移籍した細貝萌は高校の先輩。良き手本となる選手が近くにいる環境に身を置いている。

 「プロというレベルの高いところでできて、本当にいい経験ができている。でもプロは試合に出てナンボの世界。宮市(亮)や宇佐美(貴史)はもう試合に出て活躍しているし、世界を見ると18、19歳で活躍している選手がいる。そこを目指しているからにはもっと試合に出ないといけないと思う」と意識は高い。

 25日の集合直後のミーティングで平岡監督からキャプテン就任を告げられた。「素晴らしい選手たちが集まっている中でキャプテンになったからには、チームをまとめてチームの良さを出せればいいと思う」。この日は敗れたが、高校選抜としては今後4月のドイツ遠征まで断続的に活動が続いていく。

 「このチームでやっていくことで、浦和で試合に絡んでいくようになりたい」

 涼しげな目元のリーダーは落ち着いた口調の中に闘志をにじませていた。
(取材・文 矢内由美子)

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