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鮮烈決勝弾!次世代の注目対決は甲府U-18の15歳がヒーローに

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[2.26 富士ゼロックススーパーカップNEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜2-1日本高校選抜 日産]

 ヒーローは両チーム通じて最年少の15歳のMF渡辺雅樹(甲府U-18)だった。
 後半16分からU-18Jリーグ選抜の右FWの位置に入った渡辺は、1-1に追いつかれた4分後の29分、MF原川力(京都U-18)からのパスを右サイドで受けると、中央へ切れ込みながらわずかに出来たスペースを見逃さずに得意の左足を振りぬく。「コースが見えたので。通せる自信はあった」と打ち抜かれたボールは、ゴール左隅を破る鮮烈な決勝ゴールとなった。

 16,780人の観衆を沸かせて「自分でも感動した」と満面の笑顔を見せた渡辺はメンバー唯一の95年生まれ。加えて同学年の選手は3人しかいなかった。相手のほとんどは高校3年生でチームメートも年上の2年生ばかり。ただ「ピッチに立てば年齢は関係ない」と言い切るアタッカーは得意のドリブル、そして「緊張はしない」という度胸で日本サッカーの未来を担う選手たちの中でもっとも大きな輝きを放った。

 ドリブルとスルーパス、そして相手の裏をかくプレーが得意。左利きのテクニシャンの憧れはバルセロナのFWリオネル・メッシ、そして今年甲府U-18からトップチームへ昇格した同じレフティー、09年U-17W杯日本代表MF堀米勇輝を意識する。「(先輩・堀米の存在によって)目標がはっきりした」。

 昨年、堀米も活躍した日本高校選抜戦で存在感を放った新たな甲府期待の星は「大舞台で多くの観客の中でできて感動した」この日を忘れず「来年もこの舞台に立てるように」努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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