[2.26 富士ゼロックススーパーカップNEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜2-1日本高校選抜 日産]

　次世代の日本を担う選手たちが集った「NEXT GENERATION MATCH」。U-18Jリーグ選抜の先制ゴールをたたき出したのは、U-18日本代表候補にも名を連ねるFW久保裕也(京都U-18)だった。前半33分、日本高校選抜のCKから鋭いカウンターを繰り出したU-18Jリーグ選抜は、MF野津田岳人(広島ユース)が中央を駆け上がると、右サイドへ出されたパスをFW井上丈(新潟ユース)が絶妙なスルーパス。完璧なタイミングでDFの背後を取った久保はGKとの1対1から難なく右足で先制ゴールを流し込んだ。

　「戦術的な部分の指示はなくて、自分を出すことを考えた」という久保。「DFの背後へ飛び出して、パスを引き出すことを意識していた」と相手最終ラインの背後を狙いながらも、前線でのポストプレー、独力で高校選抜DF陣を突破する力強さも披露した。ボールコントロール技術、そして冷静に相手の隙を突くプレーも見逃せない。

　今年は京都のトップチームに2種登録された。U-20W杯へ向けて始動したばかりのU-18日本代表候補では紅白戦でゴールを連発し「エースになりたい」とチームの中心になることを誓う注目のストライカー。京都U-18で1年生からFWの定位置をになってきたが、存在感は確実に増している。京都では“至宝”FW宮吉拓実が10代で印象的な活躍をしているが、これからもゴールを連発し、ブレイクすることができるか。

(取材・文　吉田太郎)