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高校選抜FW小牟田が意地の1発。「結果を出したかった」

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[2.26 富士ゼロックススーパーカップNEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜2-1日本高校選抜 日産ス]

 日本高校選抜が一矢報いた。0-1で迎えた後半25分、途中出場のFW小牟田洋佑(前橋育英3年)が一時同点とする意地のゴールを決めた。PA左で高校のチームメートで浦和に入団したMF小島秀仁(前橋育英3年)が駆け上がってきたMF白崎凌兵(山梨学院2年)に左足で技ありヒールパス。白崎は縦に突破してクロスを入れたが、これに小牟田が鋭く反応した。うまく空いたスペースに入り、右足できっちりとゴールネットに突き刺した。

「いい感じにパスがきた。小島のトリックプレー? 小島は周りが見えてるし、ああいうプレーができる。白崎は視野も広いし、ここにボールが来るだろうと思って走り込んだ。自分は結果を出したかったんで、点を取れて良かったです」

 レギュラー取りへアピールにもなった。この日は控えに回った。スタメンしたFWは清水入団の樋口寛規(滝川二3年)、甲府入団の加部未蘭(山梨学院3年)、そして選手権4得点の坂本樹是(久御山3年)だった。身長189cmの小牟田とタイプ的に同じなのは加部。そのライバルに代わって後半14分から登場した。

 前半をベンチで見ていて「流れが良くないなと思った。ボールの奪われ方が悪かった。たぶん緊張があったと思う」と分析。「前でしっかりタメを作って、攻撃の起点になろうと思った。そして、ゴールを取りたいと思った」とイメージしていた。その意気込み通りゴールを決めてみせた。

 この後は3月にヤングサッカーフェスティバル(静岡)、そして4月にドイツ遠征を行う。小牟田は駒澤大に進学するが、ドイツでは大会に参加し、欧州クラブのスカウトが集結する可能性がある。いきなりの欧州移籍を画策しているわけではないが、今後のステップのためにも、レギュラーを奪って経験を積みたい思いがある。

「プレーは加部とかぶるところがあるけど、自分は加部ほど足は速くない。ポストプレーをしっかりするとか、ゴール前でセンタリングにしっかり合わせるとか、自分の良さを出していきたい。ゴールに貪欲にやっていきたい」と小牟田。試合には敗れたが、日産スタジアムというW杯決勝も行われた大舞台でのゴールは“持っている”証し。この日の一発を必ず、今後の成長につなげる。

(取材・文 近藤安弘)

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