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[PSM]水戸が常盤のゴールで勝利、柏はJ2勢に連敗

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[2.27 2011Jリーグプレシーズンマッチ 水戸1-0柏 Ksスタ]

 2011Jリーグプレシーズンマッチが27日にKsデンキスタジアムで行われ、水戸ホーリーホック柏レイソルが対戦。FW常盤聡が決勝点を決めて、水戸が1-0で勝利した。柏はこれで千葉戦(0-1)に続き、PSMでJ2勢相手に連敗となった。

 終わってみればシュート数では水戸の6本に対して、柏は12本と上回ったものの1点が奪えなかった。新助っ人のMFジョルジ・ワグネルが本来の中盤とは違う左SBの位置で先発フル出場を果たしたが、得点に絡むことはできず。FW田中順也が両チーム最多の4本のシュートを放ったが精度を欠いた。攻め込むもののゴールが奪えずに時間は過ぎ、後半39分に失点。DF保崎淳のパスを受けた常盤に左足でシュートを決められ、0-1での敗戦となった。

 柏によると試合後、ネルシーニョ監督は「今日は見てもわかるようにテスト形式の試合で、チームを観察したいという気持ちがあった。そのなかでいくつかの問題点もあった。パスでつないでいく本来のサッカーができず、ノッキングを起こしてうまく機能していなかった。ただ自分としてはいい観察ができたし、開幕に向けての見極めもできたし、見るべきものもあった」と、敗戦したもののあくまでも手応えはあったことを強調した。PSMでの2連敗を切り替えて、柏は5日の開幕戦、ホームで清水と戦う。

 一方、勝利した水戸にとっては、開幕戦へ向けて弾みのつく試合になったことは確かだ。鹿島とのPSMでは0-3で敗戦し、力の差を見せつけられた。しかし、この日は国士舘大から新加入したDF塩谷司などの若い選手で形成された最終ラインが柏のゴールを許さなかった。無失点での勝利は、大きな自信となる。

 柱谷哲二監督も「選手達がサイドブレーキを引かず、出て行く・帰る、その繰り返しを忠実にやってくれた結果だと思っています。本当に良いゲームだった」と勝利を喜んだ。水戸は5日に京都とホームで開幕戦を戦う。昨年までJ1で戦っていたチームが相手なだけに、難しい試合となることが予想されるが、今日のように耐え忍んで、少ないチャンスをものに出来れば、結果はついてくるはずだ。

(文 片岡涼)

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