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左MFでチャンス量産の宇佐美

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[3.1 ACL GL第1節 G大阪5-1メルボルン・ビクトリー 万博]

 チームに大量5得点を呼び込む幅の広いプレーを見せた。現役高校生(私立向陽台高校を今月卒業予定)ながら、既にチームの〝顔〟の一角を担うほどの急成長を遂げている宇佐美貴史が、4-4-2の左MFとして先発フル出場。寒さで動きの硬い相手DFの裏を狙うパスを連発し、アドリアーノ&イ・グノの2トップの躍動感あふれるプレーを引き出した。

 「裏を狙ったのは、やりながら相手が裏に弱いということをFWの2人が気づいたから」と謙遜するが、状況に応じて最良の選択をできるのはさすがだ。

 前半11分には中央から鮮やかなスルーパスをアドリアーノに通し、イ・グノのチーム3点目の起点になった。「早い時間に点を取れればベストだと思っていた。最初の3点で活気が出て、チームとしても戦いやすかった」と胸を張った。

 計5点というゴールラッシュ。欲を言えば自らも得点がほしかったというのが本音だろう。3点目が入った後に、やや持ちすぎなシーンが見えたのはそのせいか。

 「今日は味方を使うということを見せられたけど、それにプラスしてもう少しドリブルでやれればいい。両方の質を落とさずにやりたい」と自身に設定するハードルは高い。

 密集の中でのボールコントロールや柔らかなタッチ、何よりアジリティに磨きのかかってきた18歳。今季のさらなる飛躍が、大いに期待できそうだ。

(取材・文 矢内由美子)

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