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永井がプロデビューも「最初に出場した試合で結果を」という目標は叶わず

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[3.1 ACL GL第1節 杭州緑城2-0名古屋 浙江黄龍]

 大卒の大型ルーキー・U-22日本代表のFW永井謙佑が待望のプロデビューを果たした。

 1点ビハインドで迎えた後半20分、FW金崎夢生に代わり、ピッチへ送られた。「最初に出場した試合で結果を出したい」と目標を話していたルーキーFWは、停滞した流れを変えるべく、自慢の快足を生かしての攻撃が期待されたが、なかなかボールに触れることができなかった。チャンスはわずか一度だけ。後半29分、FW玉田圭司の右クロスにゴール正面へ走り込み、頭で合わせた。しかし、これは惜しくもGK正面。その後は好機に絡むことなく、放ったシュートもわずか1本のままに試合を終えた。

 ほろ苦いデビューとなった永井だが、U-22日本代表の中東遠征の影響もあり、チーム合流からは10日ほどしか経っておらず、連携不足はもちろんコンディションも万全とは言えなかった。そんな中、26日に行われた富士ゼロックススーパーカップで玉田が負傷退場。この日は代役として、先発出場の期待も高まっていた。結果的に途中出場となったが、わずかな時間の中で果敢にゴールへ絡もうとシュートを狙っていった姿には、頼もしいものがあった。

 昨年末に行われた大学選手権で退場した影響から富士ゼロックススーパーカップは出場停止。今試合がプロで迎える最初の試合だった。「早く名古屋で試合に出れるように」と意気込んでいた永井にとって出場できたのは、まずまずのスタートといえる。デビュー戦でゴールを決めるという目標は叶わなかったが、まだまだプロ人生はスタートしたばかり、次戦こそは結果が残したいと淡々と狙っているはずだ。今後の活躍に期待がかかる。

(文 片岡涼)

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