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大学地域対抗戦「デンソーカップチャレンジ」開幕!関東Aは瀬沼、安のゴールで辛勝!

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[3.4 デンソーカップチャレンジ1回戦 関東A選抜2-1中国・四国地区選抜]

 大学サッカーの地域対抗戦「第25回デンソーカップチャレンジサッカー」が4日、大阪府堺市のJ-GREENで開幕した。大会はトーナメント形式で行われ、関東選抜Aと中国・四国選抜の1回戦は2-1で勝利した関東Aが5日の準決勝へ駒を進めた。

 関東Aは前半に2点を先行しながら、後半は失速。終盤に1点を奪われたが、辛くも逃げ切った。神川明彦監督(明治大)も「勝っただけ。試合内容は相手の方が良かった」と認める辛勝だった。

 序盤、関東Aは次々とチャンスを作り出し、17分には大型FW瀬沼優司(筑波大2年=桐光学園高)が相手2人に挟まれながら突破し、力強い先制弾をたたき込んだ。その後も瀬沼とツートップを組むFW安柄俊(中央大2年=東京朝鮮高)が次々とシュートを放ち、攻勢を展開。33分、前線で相手からボールを奪った安がバランスを崩しながらも左足のシュートをねじ込み、追加点を奪った。

 しかし、風下に立った後半、試合のペースは一変。関東Aは前線へのパスが向かい風でスローダウンし、パスカットの餌食となった。風で伸びるボールに対して裏への飛び出しをケアする最終ラインは上がり切れず、全体が間延び。セカンドボールをことごとく拾われて波状攻撃を受けた結果、前半に7本と記録されたシュート数は後半、ゼロに抑えられた。
 
 一方の中国・四国は、左の攻撃的MF竹内宏次朗(高知大2年=エストレラ姫路FC)を中心にショートパスサッカーで応戦。試合終盤の後半43分、右MF宮原大輔(広島大2年=広島ユース)から右へ展開し、途中出場のMF永瀬覚(高知大3年=立正大淞南高)のクロスをMF竹内が合わせて1点を返したが、同点に追いつくことはできなかった。

 勝った関東Aは、大会直前に負傷者が出た全日本選抜に当初の予定戦力を追加招集されている。神川監督は「今日は、前半と後半で試合内容が入れ替わる典型的な形。風上で何点入れたかの違い。(勝敗の面では)2トップの強さが生きた」と風の影響が強かった試合で勝利を拾ったことに一定の評価を与えながらも「ただ、ボランチが機能していなかった部分では、もう一度ボールの動かし方は確認したい」と課題を指摘した。関東Aはあす5日、北海道・東北選抜に6-0と快勝した九州選抜と準決勝で対戦する。

[写真]関東A・瀬沼の先制ゴール
(取材・文 平野貴也)
第25回デンソーチャレンジ堺大会特集

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