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高速FKが柏の11年初ゴール、新外国人ワグネルが左SBで躍動

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[3.5 J1第1節 柏3-0清水 柏]

 弾丸FKが一直線にゴールネットに突き刺さった。2年ぶりのJ1復帰を果たした柏レイソルの2011年初ゴールはDFジョルジ・ワグネルの左足から生まれた。

 前半21分、ゴールほぼ正面の位置で獲得したFKのチャンス。ポイントに立ったのはワグネルとMFレアンドロ・ドミンゲス。「普段からレアンドロ、ホジェル、(田中)順也とFKの練習をしている。レアンドロと話して、壁の位置、GKの位置を確認してどっちが蹴るかを決めた」。ワグネルが左足を振り抜くと、ボールは壁を超えてゴール右上隅へ。高速FKが絶妙なコースに吸い込まれた。

 左サイドハーフ、ボランチ、左SBの3つのポジションをこなす新外国人に開幕戦で与えられたポジションは左SBだった。「中盤が一番得意なポジションだけど、SBでもプレーできる。SBで結果を出せて良かった」。積極的な攻撃参加からチャンスをつくり、縦関係を組む茨田陽生とのコンビネーションも時間が経つごとに良くなっていった。

「言葉の問題はあるけど、グラウンドの中ではお互いの考えを理解しようと頑張っている。話をする回数も増えて、お互いのやりたいことも分かってきている。コミュニケーションに限界はないし、茨田だけでなく、もっともっと他の選手のことも理解していきたい」

 Jデビュー戦でいきなり見せた高い能力と適応力。ピタリとはまったワグネルという新たなピースがチームをもう一段階上に押し上げる。

[写真]サポーターの声援に応えるワグネル

(取材・文 西山紘平)

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