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清水に唯一の光明、初の開幕スタメン・大前がキラリ

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[3.5 J1第1節 柏3-0清水 柏]

 完敗の中で唯一の光明となった。プロ4年目で初の開幕スタメンに名を連ねた清水エスパルスのFW大前元紀が4-2-3-1の右MFで積極的なプレーを見せた。

 前半18分、DF辻尾真二とのコンビネーションで右サイドを崩すと、自らはゴール前に詰め、辻尾のクロスのこぼれ球をオーバーヘッドで狙った。同27分にはMF小野伸二とのワンツーで中央を駆け上がり、左足でフィニッシュ。いずれもGKにキャッチされたが、沈滞ムードの中、前を向いて仕掛ける大前のプレーは印象的だった。

 大前自身は「勝ちたかったですね」と悔しさを隠さず、自分のプレーについても「もっとゴールに近い位置で、ゴールにつながるプレーをしないといけない」と納得しなかった。チームとして連動性を欠き、なかなかいい形の攻撃を仕掛けられなかったため、大前のプレーも独力突破になりがちだったが、これは本人の問題というよりチームとしての課題だろう。昨季の3トップがそろってチームを離れた新生エスパルス。その攻撃陣を新背番号11が引っ張ってい。

[写真]清水FW大前

(取材・文 西山紘平)

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