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神戸がポポの鮮やかFKで浦和に完封勝利

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[3.6 J1第1節 神戸1-0浦和 ホームズ]

 ヴィッセル神戸は6日、ホームで浦和レッズと対戦し、2年連続の開幕弾となるFWポポの直接FKで1-0で勝利した。

 神戸は4-4-2システムを採用。GKは徳重健太、最終ラインは右から石櫃洋祐、北本久仁衛、河本裕之、茂木 弘人。中盤は田中英雄と松岡亮輔のダブルボランチで 右に朴康造、左に大久保嘉人。2トップは吉田孝行、ポポが務めた。

 序盤は浦和のFW田中達也やFW原口元気を起点にしたサイド攻撃の対応で後手に回る時間が続いた。しかし、ようやく前半15分に決定的なチャンスをつくった。DF石櫃洋祐の右クロスをファーサイドでフリーのFW大久保嘉人が右足でボレーシュートを狙ったが、これはポスト左へ外れた。その後は決定機もないままに時間は進み、前半をスコアレスで終えた。

 後半に入っても、なかなか試合は動かなかったが、後半17分に浦和のMF鈴木啓太がMF田中英雄を倒し、この日2枚目の警告で退場すると、一気に流れは神戸へ傾いた。ポポが果敢にシュートを狙っていくと、サイドからは石櫃がオーバーラップでチャンスをつくり、浦和を押し込んだ。

 そして後半29分、吉田に代わってMF森岡亮太をピッチへ送る。この采配が功を奏した。直後の同31分、ドリブル突破を仕掛けた森岡がファールを誘い、FKを獲得した。ポポがPA外右から右足で狙いすました低いボールはゴール左、GK山岸範宏の前でバウンドして、ゴールへ吸い込まれた。セットプレーで獲得した1点を守りきった神戸が昨季の最終節に引き続き、浦和に完封勝利を果たした。

 昨年の開幕戦でも京都相手に2得点の活躍をみせ、今年も決勝点を決めたポポは試合後のテレビインタビューで「去年も開幕戦でここ(ヒーローインタビューのお立ち台)に立てて、今回も立つことができて嬉しい。いいシーズンに出来るように頑張りたい」とコメント。和田昌裕監督は「開幕戦はシーズンを占う意味で大きなゲーム。最初の試合で勝つことが出来てよかった」と笑顔で話した。昨季、最終節で浦和を倒して奇跡の残留を果たした勢いは継続中だ。次節、神戸は敵地で磐田と対戦する。

(文 片岡涼)

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