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変則日程に苦しむG大阪、西野監督「追加点が取れていれば…」

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[4.5 ACL第3節 済州2-1G大阪 済州]

 突き放すチャンスはあった。前半23分にDF中澤聡太のゴールで先制したガンバ大阪は同24分にFWイ・グノ、同44分にはFWアドリアーノが決定機を迎えたが、2トップがそろってシュートミス。クラブによると、西野朗監督は「前半は悪くなかった」と振り返り、「ガンバにチャンスがなかったわけではない。追加点が取れていればと思う部分はある」と悔やんだ。

「何度か崩していたが、そこで追加点を奪うことができなかったのが、後半、相手にペースアップを許した原因の一つだと思う」

 後半に入ると、済州ユナイテッドの反撃に遭い、守備陣が耐え切れなかった。DF加地亮、DF山口智が負傷欠場し、最終ラインの顔触れはこれまでの公式戦3試合と3人が変わった。DF高木和道と中澤は昨季もCBでコンビを組んでいたとはいえ、右SBに入ったのは新加入のMFキム・スンヨン。急造のDFラインは安定感を欠き、後半8分、19分に失点すると、その後も何度もピンチを招いた。

「後半、かなりペースアップされた中でガンバが付いていけなかった。ロングボールを多用された中、DFラインが対応できなかった。済州はパスをつないでくるサッカーを予測していたが、ダイレクトでロングボールを使われた。戦術の見極めを誤った」

 指揮官は戦術面を反省したが、敗因はそれだけではない。3月15日のACL天津泰達戦(1-2)以来、3週間ぶりの公式戦。試合勘の欠如とともに、後半に入って急激に運動量が落ちたようにコンディションの面でも難しい状況だった。2連敗で3位に後退し、次節は20日。今度はホームに済州を迎え撃つ。その間もJリーグはない。中3週間の次は中2週間。変則的な日程をいかに乗り越えていくかがカギになりそうだ。

(文 西山紘平)

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